来期は電子部品メーカーの業績が大きく落ち込むかも⁉村田製作所の決算説明会資料から読み解く業績の転換点

電子部品メーカーの業績を推測するデータの紹介です。

どうも、さつきです。

日本を代表する産業の一つが電子部品の製造です。
電子部品メーカーは材料を仕入れ、製品として加工して販売する会社ですが、その製品の需要は市場の動向に大きく影響されます。このため需要の動向が業績に与える影響は大きく、電子部品メーカーに投資する際は、市場の動きに注目する必要があります。

需要が拡大するときは株価の上昇。逆に需要が落ち込むときには株価が下落しやすいため、需要の転換期を見極めることが非常に重要です。

そこで今回は村田製作所の決算説明会資料から電子部品メーカーの市場動向を見ることで、業績の転換点を推測していきたいと思います。

現在の電子部品メーカーの状況ですが、サプライヤーチェーンの混乱により受注が大幅に増えています。
旺盛な受注に生産が追いついておらず、工場はフル稼働しています。

売上も上がっており、ここ数年で一番高くなっています。

しかし、この受注は一般の消費が増えたからではなく、サプライヤーチェーンの混乱による部品在庫の積み増しが原因です。在庫が増えれば受注が一服。貯まった在庫の消化が始まると受注が止まってしまいます。

それでは、受注が落ち込むのはいつ頃になるのでしょうか。


受注が落ち込むのは21年度の3Q(9~12月期)と予想できます。

これの理由は三つです。

  • 受注が減少傾向
  • 注残が減少見込み
  • メーカーの在庫が回復傾向

受注と注残は村田製作所の決算資料で減少傾向であることが示されています。

また、メーカーの在庫ですが、2021年9月の鉱工業(生産・出荷・在庫)指数の動向(速報)によると、7月から在庫が回復傾向にあることが分かります。

これらの状況から、受注が一服してきていると考えられます。

という訳で、来年2月の3Q決算では業績の落ち込みが予想されます。

電子部品メーカーに投資をする際には注意が必要と言えますね。

ここまで読んでくれてありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう。
ばいばい。

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