どうも、さつきです。
1月下旬に米国の株式市場で個人投資家が、ヘッジファンドが空売りした空売りしたゲームストップやAMCエンターテインメント・ホールディングスなどの株を協力して買い漁った結果、株価が高騰してヘッジファンドに多額の損失が出てニュースになりました。
これはヘッジファンドが空売りを行い、株価が下がるように圧力をかけていたことに対して、個人投資家が結託して反抗したために起こったと言われています。
では、日本株で同様の現象が起こるかというと不明です。
ですが、機関投資家の空売りによる売り圧力自体は強く感じています。
そこで今回は、さつきが保有しているライトアップ(6580)を参考に、機関投資家の空売りによって株価が変化しているのか見ていきたいと思います。
株価操縦行為
機関投資家の影響を見る前に、前提として株価操縦を確認していきます。
株価操縦は以下の通りです。
相場操縦的行為とは、本来公正な価格形成が行われるべき相場に人為的に作為を加えて、これを歪める行為を指します。これらの行為は、取引所金融商品市場の公正な価格形成を歪める行為であり、法令諸規則等により禁止されております。なお、相場操縦的行為者は金融商品取引法により、刑罰や課徴金等の罰則が科されることになります。
SBI証券:https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/attention/trading/stock_11.html
簡単に言うと、他の投資家に誤解させ取引を誘引させる目的で売買してはいけないということです。
また、特に今回注意するのが下記の点です。
株価固定(安定操作取引)
ある特定の株式の価格を意図する価格に固定することを目的として、一定の株価で上昇・下落を抑える意図が見受けられる取引をいいます。例えば、ある価格帯に大量の買い注文と売り注文を出して、株価を維持させるような行為は株価固定と判断される可能性が高いと考えられます。ただし、有価証券の募集又は売出しを行う場合に限り、一定の要件の下、安定操作取引が認められています。
SBI証券:https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/attention/trading/stock_11.html
機関投資家の空売り
空売りは「有価証券の取引等の規制に関する内閣府令」によって、取引参加者より報告を受けたもののうち、残高割合が0.5%以上のものについては報告義務があります。
空売りの残高に関する情報はJPX(日本取引所グループ)で公開されています。
https://www.jpx.co.jp/markets/public/short-selling/index.html
ライトアップ(6580)の機関投資家の空売り推移は以下の通りです。
プラスは空売り。マイナスは空売りしたものの返済になります。
これに株価の変化を前日の終値との差で見たものがこちらです。
全体的に黒と赤の線が逆方向に動いていることが分かります。
これはつまり、機関投資家が空売りすると株価は下落。逆に空売りを返済すると株価が上がると言えます。
これを相関で表すと「r = -0.57」で逆相関となり、これは統計的に「やや相関あり」と言えます。
つまり、機関投資家の空売りによって株価が動いているということです。
まとめ
ライトアップ対象として、株価と空売りの関係性を見てきました。
結果から言うと、機関投資家の空売りによって株価が動いてます。
日々の変動(ボラティリティ)が大きいライトアップですが、その背景には機関投資家の空売りが影響していました。
小型で流動性が低い株は機関投資家の空売りで株価が変動しやすいため、株価の上下の理由については注意しておきたいです。
投資家さつきとしては、機関投資家の空売りに左右されずに、正攻法で投資を推奨します。下記の書籍がおすすめなので、興味があったら読んでみて下さい。
それでは。