どうも、さつきです。
時代を変える新しいビジネスモデルがサブスクリプションです。
前の記事では、顧客の成功が生み出す収益モデルの理由と背景について説明してきました。
これからの投資する人は、サブスクリプションの知識は非常に重要です。
ここでは消費者のメリットに注目して、なんで買い切りモデルからサブスクリプションに移り変わっているのか説明していきます。
サブスクリプション人気のポイントは顧客の体験です。
いつでも最新モデルが使える
リーマンショック以降、モノに対する価値観が大きく変化しています。
高級車に乗り、一軒家を買って、一国一城の主となる。
そんな昭和時代の所有ステータスは過去のものです。
これからは所有から体験の時代です。
では、顧客はどんな体験を求めるでしょうか。
その一つが新しさです。
最新商品を提供し続けることがポイントです!!
現在成功している多くのサブスクリプションビジネスは、消費者のニーズに応じて常に最新版にアップデートすることで、契約期間中は最新版の提供を商品の売りとしています。
特に、ソフトウェアサービス(SaaS:サース)は最新版のアップデート保証をしている場合も多いです。
従来の買い切りモデルよりもサブスクリプションの方が利用者の使い方やニーズを把握しやすいため、顧客情報に基づくサービス改善や新商品の開発を進めることができて、顧客満足度が高くなりやすいです。
サブスクリプションと買い切りはどっちがお得なの?
サブスクリプションは買い切りモデルと比べると「安い」と感じられることが多いです。
Microsoft Officeを例に見ていきたいと思います。
買い切りモデルのOffice Home & Business 2019は38,284円。
対して、サブスクリプションのMicrosoft 365 Personalは12,984円/年です。
また、サブスクリプションの方が対応しているソフトが多く、1TBのOneDriveのサービスが付いて来ます。
サブスクリプションはサービス山盛りです。
では、本当にお得なのはどちらなのでしょうか。
Word、Excel、PowerPointしか使わない場合、買い切りモデルの方が安くなる場合があります。
同じソフトを3年以上使えば、サブスクリプションの支払い金額の合計が買い切りモデルの金額を上回るからです。
逆に、最新のものを使いたい人やAccessなどのソフトを使う人、クラウドストレージを使う人はサブスクリプションの方がお得になります。
同じソフトを長く使う人には買い切りモデルの方が良いですが、それ以外ならサブスクリプションの方がお得です。
そもそも、ずっと同じソフトを使うかどうか分からないので、必要な時に契約して、使い続ける間は契約した方が合理的です。
ユーザーにとって、少額で長く使えるサービスは非常に魅力的です。
また、Microsoftにとっても収益が安定するため、お互いにメリットがあります。
たくさん使うユーザーはサブスクリプションの方がお得。
Microsoftは固定ユーザーを獲得出来て、収益が安定。
Win-Winの関係が成り立ちます。
使い放題で利益が出る収益構造
サブスクリプションは安い価格で始められるため、利用者にとってメリットのあるビジネスモデルです。
では、事業者側にメリットがあるのでしょうか。
買い切りモデルの場合、1回の支払いで代金を得ることが出来るため、まとまった額を短期間で手に入れることが可能です。
対して、サブスクリプションは少額の支払いを継続して行うため、1回当たりの収入が少なくなってしまいます。
しかし、サブスクリプションは利用者の契約が続いていれば、継続して収入を得ることが可能です。
そして、利用を継続していればある時点で買い切りモデルの支払い額を超えることになります。
この支払い額の逆転が起こるまでに時間が掛かりますが、利用者が長く使えば使うほど利益が出るのでがサブスクリプションの収益構造です。
サブスクリプションの収益は、ユーザーの長期利用がポイントです!!
まとめ
サブスクリプションの消費者メリットと収益構造について説明しました。
ポイントは以下の通りです。
- ユーザーに新しいものを提供し続ける
- 多くの人はサブスクリプションの方がお得
- 収益構造は長期間利用
サブスクは、いろんな業界で使われているので、いろいろ探してみて下さい。
それでは。