コロナ禍で業績を急拡大した出前館(2484)だけど今も成長しているの?を 2022年8月期 第1四半期決算短信から見てみよう

出前館(2484)の決算紹介です。

出前館が2022年8月期 第1四半期決算短信を発表したので、それを見て行こうという話です。結論をすごく雑に言うと、

  • 売上の四半期決算は前期と比べて下がっている
  • 営業利益、純利益は赤字が拡大

という状態です。そもそも、出前館はコロナ禍で外出が出来ないことからデリバリー配達の需要が拡大して、それに乗る形で急成長した会社です。最近はコロナの感染が抑えられており、外出する人が増えたのですから当然といえば当然ですね。

それでは決算の数字を見ながら詳細を見ていきたいと思います。

目次

出前館

まずはざっくりと出前館の事業について確認していきます。出前館の主な事業は

  • デリバリー総合サイト「出前館」運営
  • 配達代行「シェアリングデリバリー」、配達代行業務用仕入サイト「仕入館」
  • 通信販売「 薩摩恵比寿堂」(高級焼酎、ワイン、食品、サプリメント)

の三つです。

よく聞く出前館とは上二つを合わせたものの事を言い、売上の95.6%をこれが占めています。

売上高の3年平均成長率は74.7%であり、物凄い勢いで伸びています。
しかし、利益が出ておらず、大赤字をたたき出している問題児でもあるのです。

そして今回の2022年8月期 第1四半期決算短信では、

  • 売上高の低下
  • 営業利益の低下

に加えて売上総利益が大幅に低下しました。


2022年8月期第1四半期決算説明会資料

売上の低下は通信販売事業(デリバリーサービス)の売り上げ減少によるもの。

2022年8月期第1四半期決算説明会資料

また、売上原価の大幅上昇により販管費が大幅に伸びており、これが赤字拡大の原因となっています。

出前館は大規模キャンペーンを実施したりと拡大に向けた取り組みを強化していますが、現時点で黒字化の時期は見えていないのが現状です。

藤井社長は「ナンバーワンをとるために、売り上げ規模を拡大するフェーズだ」と述べており、取引金額を伸ばす方向で進めていますが、売上の低下はこれの逆を行っています。成長できるのか。それとも資金が尽きるのか。これからの動きに注目です。

ここまで読んでくれてありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう。
ばいばい。

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